騒音トラブルが与えるストレスは計り知れない!
2020年04月30日人は普段の生活で入浴や食事をしたりパソコンを操作したりテレビを観ますが、休んだり睡眠のための場所も必要です。静かな環境で睡眠をするための場所を確保することも、家の大切な役割のひとつです。周囲の騒音が大きいと睡眠に支障をきたして不眠症になってしまったり、日常生活でも大きなストレスを感じることがあるので注意が必要です。
人間が生活する際に発する騒音には、家族や隣人の話し声・足音・道路を走る車のエンジン音・家電製品やテレビの音・エアコン室外機などさまざまです。最近は住宅の屋根にソーラーパネルを設置して発電する住宅が増えていますが、発電した直流電源を交流に変換するコンバーターからも騒音が発生します。人が生活する上で騒音が発生するのは仕方がないことですが、ストレスに感じたり睡眠に支障をきたすような場合は騒音対策をする必要があります。近隣の騒音トラブルが原因で裁判沙汰になったり、隣人との関係が悪くなるケースも少なくありません。住宅を建てる場合は、音の対策を講じる必要があります。
住宅の騒音対策として、交通量の多い道路や空港などの近くを避ける・隣家との距離が離れた場所を選ぶという方法があります。道路や他の住宅・工場・オフィスなどの騒音の発生源から離れることで静かな環境を手に入れることができますが、この方法だと人里離れた不便な場所に住むことになってしまいます。便利な場所で静かな生活空間を確保するためには、住宅を建てる際に対策を講じる方法があります。
一戸建て住宅であれば上下の部屋からの騒音の影響を受けることがありませんし、壁や天井などに防音材を設置することができるというメリットがあります。防音材の中には劇場などの施設向けの製品もありますが、一般の住宅向けの建材も出回っています。住宅を建てる場合は、防音材を使用することで静かな環境が得られます。
住宅用の防音材には、室内に外部の音を伝えないようにする仕組みの点で異なる2つのタイプ(遮音材と吸音材)があります。遮音材は外部の音を反射させることで、室内に音を伝えないようにする防音材です。遮音材を使えば外からの音を遮断することができますが、室内の音も反射させてしまうというデメリットがあります。室内で発生する音を低減させる目的で、消音材があります。消音材は柔らかい材料(スポンジなど)で作られていて、音の振動を吸収して消すことができます。遮音材の内側に消音材を設けることで、外からの音と部屋の内部の生活音の両方をシャットアウトすることができます。