収納スペースが一番後悔しやすいポイントと言われる理由
2020年03月25日
ホテルなどの宿泊施設で一時的に滞在するだけであれば、収納スペースを気にする機会はありません。これに対して毎日生活する住宅は、日用品や家電製品などを収納するための場所が必要になります。収納スペースは住宅の使い勝手の良し悪しを決める要素のひとつで、失敗すると一番後悔しやすいポイントと言われているほどです。家を建てる際に収納スペースが不足していたり場所に問題があると、後で後悔すること多いので注意が必要です。
住宅の収納スペースは、普段使用する日用品・家電製品と滅多に使わない物を収納するための設備です。もしも押し入れやクローゼットが不足すると、物を入れるための家具を部屋に置く必要が生じます。部屋の壁に洋服タンスなどの家具を多く配置するとコンセントが使えなくなり、家電製品を使用することが困難になってしまいます。物置が足りないと部屋が散らかってしまいますし、家具のせいで多くの延長コンセントやLANケーブルが必要になるかもしれません。室内に多くの家具を置くと、地震の際に倒れる危険性があります。
このスペースは単に広さ・容量だけでなく、場所も考慮することが大切です。例えば掃除機やモップなどのように日常生活で頻繁に出し入れするような物品は、取り出しやすい場所に入れておく必要があるからです。よく使う日用品や家電製品を遠い場所にある押し入れなどに入れると、取り出したり片付けるために余分の労力を費やすことにもなりかねません。
玄関では十分な靴を入れるための収納スペースが必要で、もしも下駄箱が小さすぎる場合は普段履かない靴を部屋の中に移動させなければなりません。最近はほとんどの家庭で、インターネットの固定回線を設置しています。光回線を設置する場合は、専用コンセント・終端装置・無線ルーター・スイッチングハブなどを置くための場所が必要になります。家の端に無線ルーターを配置すると電波が届きにくくなり、中継器を設置したりLANケーブルを引かなければならなくなってしまいます。生活に欠かせない日用品(洗剤・掃除用品・トイレットペーパーなど)は、必要な時に簡単に取り出せるような場所に収納することが大切です。
家を建てたり購入する時は部屋の広さやキッチンの設備などに注目しがちですが、収納スペースについてもよく考えておくべきです。単に物置や押し入れの容量・サイズだけではなく、場所・出し入れのしやすさ・使い勝手などもきちんと確認しましょう。