危険!マイホームの費用をケチるとどうなる?
2020年02月16日
マイホームを建てる際は、予算に応じて建材や設計の点で自由に選ぶことができます。例えば、高級品を使用すれば鉄筋コンクリートの建物に匹敵するほどの断熱性・耐火性・耐震性を高めた住宅を設計することができます。逆に安物の建材を多く使用したり柱や壁を減らすことで、少ない費用で住宅を建てることも可能です。建築基準法などの法律の範囲内であれば、一戸建て住宅は自由自在に設計することができるという強みがあります。その気になればいくらでもコストを節約することができますが、マイホームの費用をケチると後で大きな問題を抱える恐れがあるので注意が必要です。
マイホームを購入する際に費用を節約するために、地盤改良・骨組み・断熱材などの建材をケチる方法があります。これらの費用を節約すると大幅にコスト削減ができますが、建物の寿命や災害時の安全性が損なわれてしまうことがあります。
斜面を開発した場所や埋立地に住宅を建てる際は、事前に地盤改良が必要なケースが少なくありません。地盤が弱いと大雨で土砂崩れを起こしたり、大地震の際に大きく揺れて建物が傾いたり倒壊する恐れがあるからです。土地代をケチればコストを大幅に節約することができますが、災害時のリスクが大きくなることを理解しておきましょう。
住宅を建てる際は、最初に木材や鉄骨などで骨組みを作る必要があります。木材や鉄骨は高価な材料なので、骨組みを少なくすれば建築費を安くすることができます。建築基準法の範囲内で骨組みを減らしてコストカットをする方法もありますが、耐震性や耐久性が弱くなってしまう恐れがあります。骨組みをケチると、地震や台風に弱くなったり寿命が短くなってしまいます。
住宅を建てる際に断熱材の量を減らしたり質を落とすと、冬に結露を起こしやすくなります。建物の内側が結露すると、カビが生えやすくなったり天井や壁にシミが付くことがあります。カビが生えると頻繁に壁紙を交換するコストがかかりますし、健康被害を受けるリスクもあります。建設費を節約する目的で断熱材を減らしてしまうと、後で余分のコストを負担しなければならなくなる恐れがあるので注意が必要です。
住宅を建てる際に、不必要な設備をカットして費用を節約することは大切です。それでも、土地代・骨組み・断熱材をケチると後になって大きな問題になる場合があるので注意が必要です。建売の住宅を購入する場合でも、きちんとチェックをしておく必要があります。